仏教は、禁欲して苦行をすることを説いているように思っている人がほとんどだと思います。
しかしながら実際は、お釈迦様は苦行を禁じています。苦行することも快楽に浸るのもNG。すべてはほどほどがいい(中道思想)と説いています。
「欲」に関しても、様々な解釈が諸派でなされていますが。
最高の仏典であり、真言宗では門外不出のお経として秘密裏のうちに伝えられてきたものに「理趣経」があります。
この経文は、空海が日本に初めて持ち込んだお経であり、もっとも重要な経典として位置付けています。その当時空海よりも身分の高かった最澄が「あなたの弟子になるから教えてほしい」とまで言ったのにもかかわらず教えることはなかったほど秘伝のものでした。
したがって、理趣経を理解することが真の仏教を理解することになるといえます。
この理趣経には、「自性清浄」という思想が説かれています。そもそも人間は生まれつき汚れた存在ではないというものであります。理趣経は、この自性清浄に基づき人間の営みが本来は清浄なものであると述べています。
特に最初の部分である大楽(たいらく)の法門においては、「十七清浄句」といわれる17の句偈が説かれており、理趣経の最も大切な部分です。以下にそれを示します。
- 妙適C淨句是菩薩位 - 男女交合の妙なる恍惚は、清浄なる菩薩の境地である
- 慾箭C淨句是菩薩位 - 欲望が矢の飛ぶように速く激しく働くのも、清浄なる菩薩の境地である
- 觸C淨句是菩薩位 - 男女の触れ合いも、清浄なる菩薩の境地である
- 愛縛C淨句是菩薩位 - 異性を愛し、かたく抱き合うのも、清浄なる菩薩の境地である
- 一切自在主C淨句是菩薩位 - 男女が抱き合って満足し、すべてに自由、すべての主、天にも登るような心持ちになるのも、清浄なる菩薩の境地である
- 見C淨句是菩薩位 - 欲心を持って異性を見ることも、清浄なる菩薩の境地である
- 適スC淨句是菩薩位 - 男女交合して、悦なる快感を味わうことも、清浄なる菩薩の境地である
- 愛C淨句是菩薩位 - 男女の愛も、清浄なる菩薩の境地である
- 慢C淨句是菩薩位 - 自慢する心も、清浄なる菩薩の境地である
- 莊嚴C淨句是菩薩位 - ものを飾って喜ぶのも、清浄なる菩薩の境地である
- 意滋澤C淨句是菩薩位 - 思うにまかせて、心が喜ぶことも、清浄なる菩薩の境地である
- 光明C淨句是菩薩位 - 満ち足りて、心が輝くことも、清浄なる菩薩の境地である
- 身樂C淨句是菩薩位 - 身体の楽も、清浄なる菩薩の境地である
- 色C淨句是菩薩位 - 目の当たりにする色も、清浄なる菩薩の境地である
- 聲C淨句是菩薩位 - 耳にするもの音も、清浄なる菩薩の境地である
- 香C淨句是菩薩位 - この世の香りも、清浄なる菩薩の境地である
- 味C淨句是菩薩位 - 口にする味も、清浄なる菩薩の境地である
これからわかるように、仏教ではもっとも避けられている「SEX」に関しても、それは清浄な行いであると説かれています。
すべての人間の行いを清浄であると認知して生活することにより、無上の幸せを感じて生きることができます。
「十七清浄句」を心に刻み込んで本当の魂の自由を手に入れましょう!
「欲」を清浄な意識に昇華させましょう!
そうすることのより真の幸せが貴方にやってきます。
伊勢陰陽院では、この理趣経に基づいて「免罪」のセッションを行っています。
理趣経の妙力によりこれまで犯してしまった罪を浄化いたします。
ご希望の方はご連絡ください。
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